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焙煎度合い

美味しさの探求
焙煎度合いについて
コーヒー豆の味わいを決める最も重要な要素の一つが焙煎です。
コーヒー豆は焙煎されることで化学変化を起こし、その色合いが緑〜茶〜黒へと変化していき、色の変化とともに豆自体も膨らんでいきます。
コーヒーの焙煎度合いはコーヒー豆の表面の色合いによって分類されます。
分類のための基準としては、L値計と呼ばれる色素を調べる計測器が使用されますが、現状では完全に統一されているとは言えず、ロースターによって多少バラつきがありますので、コーヒー豆購入の際にはご注意下さい。

焙煎度合いの説明
ライトロースト、シナモンロースト
ライトローストやシナモンローストのように焙煎が浅いうちはまだ青臭さが残るため、コーヒーとして味わうには適しているとは言えません。ただし、欠点の味を見つけやすい焙煎度合いであることから、ブラジルなど生産国におけるカップテストではこのような浅煎りの豆を使用することが多いようです。
ミディアムロースト、ハイロースト
ミディアムローストくらいまで焙煎が進むと一般的なイメージのコーヒーの味わいに近づきます。ミディアムローストでは酸味が印象的なコーヒーとなります。ブレンドに使用する場合は、味わいに柔らかさを与えたい時に加えます。
ハイローストは、スペシャルティコーヒー等の高品質豆を除いた通常のコーヒー豆を使用する場合、最も酸と苦み(コク)のバランスが取れた焙煎度合いではないかと思います。コーヒーの甘みは酸と苦み(コク)のバランスによって生み出されることから、ストレートコーヒーで豆の個性を楽しむのに最もオススメの焙煎度合いといえます。
シティロースト、フルシティロースト
シティローストになると徐々に苦味を感じはじめ、酸味はかなり弱まります。好みにもよりますが、多少の苦味を伴いながらもコーヒーの濃厚さを楽しめるので、ミルクや砂糖を入れてコーヒーを味わうのに適した焙煎度合いといえます。また、使用する豆がスペシャルティコーヒーなどの高品質とされるコーヒー豆では、シティローストでもしっかりとした酸味が残る傾向があります。その一方で、多少の苦味が伴うことから、コーヒーの甘みや濃厚さをストレートで楽しむことが出来る焙煎度合いといえます。
フルシティローストでは、ほぼ完全に酸味が消え、苦味を強く感じるようになります。ストレートで飲むには苦味が強すぎますが、カフェオレなどのアレンジコーヒーには適したちょうど良い苦みの焙煎度合いと言えます。
フレンチロースト、イタリアンロースト
フレンチローストやイタリアンローストは主にアイスコーヒーに使用されますが、それはコーヒーを冷やすとホットコーヒーの時に比べて酸味を強く感じるようになるため、極力酸味が抑えられたコーヒーを使用することによります。
弊社のコーヒー
一般的にブレンドに使用されるコーヒー豆の焙煎度合いは、ミディアムローストからフルシティローストまでの間のものになります。それぞれのロースターの特徴として「軽いコーヒーが好み」であればミディアムローストよりのコーヒー豆の比率を高くしてブレンドを作り、「苦味のあるコーヒーが好み」であればシティローストからフルシティローストよりのコーヒー豆の比率を高くしてブレンドを作ります。

弊社のブレンドは、「酸味と苦みのバランスを取ることでコーヒーの甘みが引き出される」と考えることから、平均的にみるとハイロースト付近の味わいになるようにブレンドを構成しています。
一方で、スペシャルティコーヒー等の高品質豆に関しては上記のように酸味が強く残りがちなため、シティローストくらいの焙煎度合い、カップオブエクセレンス受賞豆ではフルシティロースト近くまで焙煎することもあります。
そのコーヒー豆の特徴を消すことなく、甘みを最大限に引き出せるかどうかが焙煎士の腕の見せ所です。
 
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